ビジネスモデル

勝負は“どこで”届けるか──MRKが示す「ペルソナ別ファネル設計」の実際

勝負は“どこで”届けるか──MRKが示す「ペルソナ別ファネル設計」の実際


新規事業が市場に浸透するプロセスは、商品そのものの強さだけで決まらない。
むしろ重要なのは、どこで顧客と接点をつくるか──すなわちファネル(MRK)の設計精度である。

コア・ランゲージ・ハブでは、
「SLT(解決策)を作り込んだ段階」で初めて、
ファネル(MRK)を本格的に設計することを推奨している。

背景には、明確な理由がある。

SLT=顧客の未来を実現する“道具”が

  • 言語化できている(コアランゲージ完成)
  • 構造化されている(STRYに沿っている)

この状態でないと、
どの媒体で顧客を捉えるべきかの判断が“感覚頼り”になるからだ。

ここから、MRK(ファネル)の実像が立ち上がる。


■SLTを作り込む=プレスリリースが書ける状態が最初の条件

SLT(解決策)の精度とは、
「この商品は誰にどの未来を提供し、どう使うのか」が明確な状態を指す。

この段階になると、

  • プレスリリース
  • LP(ランディングページ)
  • note記事
  • 広告クリエイティブ

が書けるようになる。

つまり、
“言葉が揃い、外部発信できる最低ライン”に到達した状態だ。

この状態になって初めて、
「どこで顧客の視界に入るか」を検討できる。


■ファネルは1枚では描けない──“シナリオ別に複数ある”という前提

ダイヤモンド・オンラインが得意とする構造分析を借りれば、
MRKの本質はこう表現できる。

ファネルは「商品×ペルソナ×シナリオ」で変わる“可変式の導線設計」である。

同じ商品でも、広め方は異なる。

たとえばコアランゲージを軸にしたSLTコンテンツを提供するとして、
ペルソナの行動領域によって、ファネルは全く違う形を取る。

以下では、代表的な4つの“広め方モデル”を示す。


■モデル①:note × ショート動画 × 広告

SNS原生のペルソナ向けのファネル

ペルソナ像

  • 副業クリエイター
  • デザイナー
  • コーチ/コンサル
  • 20〜40代のSNSユーザー

導線構造

  1. SLTコンテンツ(教育)
    • 自分の強みを言語化する投稿
    • 未来ジャーニーを示すショート動画
    • BNF(未来世界)の象徴的ビジュアル
  2. note(深い理解)
    • シナリオの詳細
    • 事例
    • ストーリー記事
  3. 広告(拡張)
    • CTA:無料ガイド/無料診断
    • リターゲティングでLPへ誘導

特徴

  • “学び系”のペルソナには最も適合
  • クリック単価は上がりにくい
  • 長期で効きやすい

■モデル②:note × DM(リアル) × 広告

BtoB・地域密着型ペルソナ向けのファネル

ペルソナ像

  • 薬局オーナー
  • 地方の経営者
  • 中小企業の後継者
  • 医療・製造業など“現場が本業”の層

導線構造

  1. SLTコンテンツ(教育)
    • 「言語化で何が変わるか」の実例
  2. note(理解)
    • 数字と事例中心
  3. DM(リアル接触)
    • 封書・チラシ・サンプル
    • 業界紙掲載(プレスリリース活用)
  4. 広告(絞り込み)
    • 業界限定媒体
    • Meta広告の“地域+職種”絞り込み

特徴

  • デジタルが効きにくい層に有効
  • DM・展示会・リアル接点が必須
  • 営業接触との相性◎

■モデル③:note × 代理店 × 広告

「代理店を巻き込む」スケール型ファネル

ペルソナ像

  • BtoBサービスの販売パートナー
  • コンサル・士業
  • 地域の制作会社
  • すでに顧客リストを持つ事業者

導線構造

  1. SLTコンテンツ(教育)
  2. note(理解)
    • 代理店向けモデルケース
  3. 代理店(分散流通)
    • 営業資料
    • 代理店説明会
    • インセンティブ構造
  4. 広告(補助)
    • 代理店の刈り取り効率を上げるためのLP最適化

特徴

  • 広告単体より圧倒的にスケールしやすい
  • 中間マージンをどう扱うかが鍵
  • 高単価商品と相性がよい

■モデル④:note × 紹介

ハイロイヤルティ層を基盤にしたファネル

ペルソナ像

  • 信頼ベースで動く個人
  • small businessオーナー
  • 美容・医療系
  • “口コミ文化”の強い業界

導線構造

  1. SLTコンテンツ(教育)
  2. note(理解)
  3. 紹介(飛び石拡散)
    • グループLINE
    • コミュニティ内共有
    • 顧客の声を“物語化”して提示
  4. LP(深掘り)

特徴

  • CPAがほぼ0円
  • “紹介される必然性”をSLTに組み込むことが鍵
  • 信頼財を扱う業界との親和性が高い

■結論:MRKは「最適導線の正解」ではなく、“物語から逆算する可変式の設計図”である

ダイヤモンド・オンライン風にまとめるなら、MRKの本質はこうだ。

「ファネルは商品固有ではない。ペルソナの物語(STRY)によって変わる。」

正しい順番は次の通りだ。

  1. ペルソナ(EMP):誰の物語か
  2. PRB:何に苦しんでいるか
  3. BNF:どんな未来を望むか
  4. STRY:未来へ向かうシナリオ
  5. SLT:そのシナリオを進むための道具
  6. MRK:その道具を“どこで渡せばいいか”の導線設計

ファネルは最後に決まる。
そして、ペルソナの視界・行動範囲・価値観によって「複数のファネル」が存在する。

MRKの思想は、
「最適な導線はひとつではない。シナリオの数だけファネルがある」
という事業構造の現実を正確に捉えている。


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